日々の繰言

ことば 2004/03/03
  毎朝の私の日課は一番最初に出勤する娘のために車を入れ替えること。うちの駐車場は川沿いで縦に長い。ふつうは一番奥に私の車、次が娘、一番手前に旦那の車。出勤の順序は娘、旦那、私のことが多い。旦那が休みの平日ならば娘が出かけてから私の車を前に出すという作業も必要。

  今朝 旦那の車を動かそうとしたら母が「灯油ば買いに行けばよかろて(灯油を買いに行けばいいだろうに)」と言った。旦那の車はステーションワゴンなので灯油容器をのせても車内がぬれないように大きなかごを入れてある。
「そうか もう空になってるからちょうどいいや」と思い旦那の車に容器を積んで出かけたけどよく考えてみると母の 〜すればよかろて という言葉に腹がたった。結局これはすればいいだろうけれどしないだろう という意味。じゃあ、しなくていいのじゃない。そういう言いかたしないでよ。
 「今灯油買いに行きなっせ」と命令形で言うよりは…と母は思ったのだろうが、言われるほうとしてはそういわれたほうが私を馬鹿にしているようにとれてしまう。これは私の一方的な考えではあるのだけど…。

  実の親子でさえもこうなのだから私なんかとても姑さんとはやっていけないだろうな。と思うしうえのようなことをもっと素直にとれない自分自身もいやだな。
無題 たまにはまじめな文なども紹介します 2004/02/29
 「おたくのJちゃんシカトされているようです。」
 この言葉を私は娘が小学五年生の時と中学三年生の時に聞きました。一度目は忘れ物を届けに学校に行き担任の先生にお会いしたとき、二度目はある会合で養護の先生から聞いたと友人から。それらしいことを娘の口から聞いていた二度目はともかく、一度目はまさかと思う気持ちが先にたちました。
 思ったことをすぐ口にしてしまう子なのでちょっときついことでも言って人に嫌われたのかと思って娘に聞くと、「今自分たちの組と隣の組は仲が悪い。よく口げんかをする。そのとき隣の組のAさんのことを、その子に責任のないことで中傷した人がいたのでそれに反発してAさんをかばったのでシカトされている。」という返事でした。実はその頃娘はちょうど体調を崩して、欠席や早退したりしたので担任の先生がこのことが原因ではと心配して、皆と話し合いの機会をもって解決していただきました

  二度目は友人から注意された時にはだいぶ解決の方向に向かっていました。娘は一年生から放送委員で二年生の三学期に委員長になりました。Bさんも放送委員でBさん(娘も仲がよかったのですけど)と仲の良かったCさんはBさんが選ばれると思っていたのに娘が委員長になったのが気に入らなくて娘が放送すると「こんなの聞くと耳が腐る」などと言って教室のスピーカーのスイッチを切ったりして無視したそうです。三年生になると転校する意志のあったBさんは委員長を引き受けられなかった事が後でわかり、自然と悪い状態が解消したそうです。こんないきさつで放送委員長になった娘は、いじめた人たちにこれ以上弱みを見せたくなかったらしく、色々な面で強くなり委員長としての仕事もずいぶん頑張ったように思えます。この時も娘の変化に敏感に気づいた先生から、「何かあったでしょう」と聞かれ相談にのっていただきずいぶん勇気づけられたと聞きました。

 娘たちの学年は五十数人でまた小・中学校同じメンバーで過ごすせいか男女間は仲が良かったのですが女子同士はそうは行かない時もあったように思います。一時的には嫌な思いはしたものの、わだかまりの残った状態で大事な時期を過ごすことのないように指導していただき、より深刻な事態になる前に解決できたことを親として大変喜んでいます。

 今この文を書いている横でTVで、いじめによる自殺と名指しで非難された子供のお父さんの自殺のニュースが放送されています。娘の場合はこんな状況にならなかったのが幸いでしたが、いじめを克服するには私たち親と先生がたの子供たちに向ける真摯な目が必要だと思います。目と書きましたが、これは愛情と書き換えることもできます。子供たちに愛情を注ぎ、良く話し合うことがいじめを防ぐ最良の方法だと思います。話し合うといっても、私の場合お説教になってしまいがちですのでなるべく子供の話を聞くことから始めるようにしています。

 また私たち親がいじめの原因となる言動をとる事のないよう注意すべきです。私の友人でまったく身に覚えのないことについて噂を流され、驚きまた当惑しているひとがいます
  私は当事者ではないし又聞きなのではっきりしたことは言えませんが、これも娘のときと同じように妬みの心がどこかにあってそのせいで「あの人ならそういうことがあるかもしれない」という先入観が働き、人から聞いたことをそのまま鵜呑みにし、自分の意見などを一緒にまた誰かに話す。こういう風に噂が広まったのではないかと思います。他人を色眼鏡を通して見る大人を見て育った子供たちの心にも同じ事がおきると思います。そういう風に子供たちを育てることがないように私たち一人一人が自分自身を見つめ直すことが必要です。子供の素直な目と心を大切にしたいと思います。

 こう書いた時思いだしたことがあります数年前息子と話したとき十人十色という言葉で自分と違う人間でも、それぞれの存在を認め尊敬しあうべきだ、と教えようとした時、息子の言った言葉。
  「十人いれば、十の輝きがあるんだね」
その輝きを生かすも殺すも私たち大人次第だと思います。この輝きをより輝かせるためにも親である私たちが曇りのない目と心で子供たちを導けるよう努力しようと思います。

  上の文は6年ほど前いじめに対する保護者の意見を県などに報告するから書いてと中学校の教頭先生に言われて書いたものです。これがそのまま使われたかどうかは私は知りませんけれど。このときは娘は高校生でしたが、今も娘は小中学校の同窓会には行きません。高校のは毎年のようにやっているみたいですけど…。
おしゃれ! 2004/02/25
といっても私のではない、空の話。
  今20歳の息子が3歳くらいのとき家族全員(私、夫、娘、息子、母の5人)で人吉市までドライブに行った。そのころはまだ高速道路が開通していなくて国道219号線をのんびりと行っていた。そういうときの常で行きは旦那が運転だが昼食時にビールなどを飲むので帰りは私の運転となる。
  多分出かけるのが遅くなったのかお昼から出かけたのか何しろもう15年以上も前のことだからはっきりしないが帰りは夕方になった。その日は夕焼けがきれいでそれをみた息子の一言が今も私の記憶に残っている 「空もおしゃれするんだね」 う〜ん、子供って素直に自分の感想を述べるしその言葉はとても私には想像も付かない表現したのだった。うちの子って詩人だなぁって感心したけれど その子大きくなったらまるでそのときのかけらもない。もっとも映画をみて涙を流すのはこの息子で 娘のほうはそういうことはない。
  息子はたとえばDVDを借りてきてもみんなのいるところではほとんど見ない、この部屋にはちゃんと大きな画面のテレビがあるしDVDシアターもあるというのに、いつも娘の部屋のテレビデオを持ち出し、PS2で楽しんでいる。なぜかと聞いたら じっくりと泣きたいからだそうな。


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